家具の価値観は人それぞれだけど。
「一生モノの家具」という響きに心惹かれなくなった。
この二年のあいだに4カ所も住むところが変わり、
引越のときの、あのうんざりする作業を重ねると、
分解してコンパクトになるかどうかが、
家具選びの避けては通れないポイントとなってしまう。
もちろん長く使えるに越したことはなく、
無難で使いやすいデザインと、
反りや狂いが少なく、且つ、味わいの出る素材や塗装のを探すわけだけど、
それは立派な家具というより、むしろ雑貨的なノリに近いのかも。
それなのに、アメリカのどデカイUSEDデスク&チェア。
家具なんて、自分でこしらえるか、
古いものをもらって修理して使うか、
通販の安物を買うか、のいずれかしか頭にない私にとって
あわせて43,600円は高価すぎる。
が、西洋アンティーク家具の修理をやっていた夫は
こんなカタチのなかなか出ない、安い、と絶賛。
最新のパソコンのモニターを最新のに変えてから、
自分の陣地をカッコよくしたくてしょうがないらしい。
欲しかったスチームオーブンを買った手前、
拒絶するわけにもいかないし。
アコギを探してリサイクルショップに入ったはずが、
こんな家具に化けてしまった。
うららかな陽気に誘われて
サイフのヒモもゆるみっぱなし。